西米良 語り部の会
(7)
むかしむかし、大山(おおやまつみのみこと)祗命という神(かみ)様(さま)に二人(ふたり)の姫様(ひめさま)がおりました。

妹(いもうとひめ)姫は、木(このはなさくやひめ)花咲爺姫といい顔立(かおだ)ちの大変(たいへん)美(うつく)しい娘(むすめ)でしたが、姉(あね)姫(ひめ)の磐(いわながひめのみこと)永姫命は、二目(ふため)と見(み)ることができない恐(おそ)ろしい顔(かお)をしていましたが、心(こころ)の大変(たいへん)美(うつく)しい娘(むすめ)でした。
 
ある日(ひ)の夕方(ゆうがた)、木花(このはなさくやひめ)咲爺姫が小(ちい)さな谷川(たにがわ)のほとりで、春(はる)風(かぜ)に散(ち)る桜(さくら)の花(はな)びらを浴(あ)びながら、洗濯(せんたく)をしていると、一(ひと)人(り)で散歩(さんぽ)をしていた天(てん)孫(そんにに)瓊々杵(ぎのみこと)尊という神様(かみさま)が通(とお)りかかり姫(ひめ)の姿(すがた)を見(み)つけました。
 
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