秋(あき)の頃(ごろ)、ある家(いえ)の囲炉裏(いろり)で栗(くり)の実(み)を焼(や)いていました。表(おもて)の道(みち)から、あさよむのやって来(く)る姿(すがた)が見(み)えました。「あさよむが来(き)たど。食(く)われんように、隠(かく)しとこうや。」家人(かじん)達(たち)は灰(はい)をかけ、焼栗(やきぐり)を隠(かく)してしまった。何(なに)くわぬ顔(かお)で待(ま)っていると、あさよむは家(いえ)の中(なか)に入(はい)って来(き)ました。