今回の「みちくさ」表紙は、18年間で初めての長崎県。島原半島は海で南九州としっかりとつながっているというのが、今号のテーマである。古代より世界への出入口であった島原半島。九州をぐるっと囲む「海の道」。太古より時代を超えて馴れ親しんできた「地球が創った道」。人は地球の胎動を感じながら移動した。
青い海と白い波、見上げると空、夜は星、畏怖の念を覚える火山。人は自然に寄り添いながらも、時を紡いでいく。そして、長い年月を経て、現存する「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」がユネスコ世界遺産に登録されようとしている。それに先んじての島原半島特集を楽しんで欲しい。
昨年、立ち上げた「株式会社アイロード・プラス」では、旅行事業の他、人材派遣事業も始めた。
日本の本物の良さが残っている地域だからこそ、伝えられるものがある。インバウンドはエキスポートへのチャンスを創る。
昨日、九州財務局主催「みやざき活性化フォーラム」で基調講演をさせていただいた。南九州はエコツーリズムとVFR呼び込みで訪日外客の中でも個人旅行者をリピーターにしながら誘客しようという内容の講演をした。VFRは旅行者の種類で、「Ⅴisit Friends and Relatives」の頭文字。これまで統計上、旅行者を目的別に三つに分類してきた。一つは観光客、二つ目はビジネス客、そして、最後が友人を求めて動く留学生や帰省客など友人や知り合いを訪ねる人たち(VFR)。
そして観光ホテル中心の観光動向ではVFRはお金を落とさない人と分類され過少評価されていたが、「みちくさ」では逆に一番貴重な人たちと位置づけて、彼らを案内するための情報を投げ続けてきた。というのも九州や四国などに来るのに目的がある人たちで、リピーターになりやすい。現地で「足(第二次交通)」があることが多い。
昨今、JNTOが発表する訪日外客数を分析すると、個別手配の独立した個人旅行者の方が消費額も団体客よりも高く、リピーターには個人旅行者が多い。リピーターになればなるほど消費額が多いというデータもあり、また、地方をめぐる傾向があると分析できる。
実は、これは発刊当初から地域を巡りながら私自身が体感していることで、道の駅などの消費者は決して観光目的の人たちばかりでなく、娘を訪ねに移動している人やビジネスの途中や友人を案内している人たちが多い。私は「みちくさ」で、VFRの方々を呼び込める人たちに情報を提供したい。
どんなグループにも必ず主導者の他に事務方のような立場をされる方、旅の幹事さんがおられる。幹事さんに向かって広域の情報をお伝えしたい。読者の皆さんが好きな地域にどうか大切な友人やビジネスパートナーをお連れして欲しい。そして、九州のすみずみ、四国の様々な場所を旅して欲しい。そして、あなたが案内した人がまた核になって、全国から、いや世界から友人やビジネスパートナーを招いて欲しい。地域全体で、旅人をもてなす。奥日本がキラキラと光る時代になった。観光地づくりではなく、本物の地域づくりこそが旅人を魅了する、今である。
地域を案内するインタープリターになって、たくさんの貴方のファンたちと一緒に地域めぐりをする方を増やしたい。職業としても募集したい。現在、(株)アイロード・プラスでは、案内人や地元を応援する営業パーソンを募集している。
アイロード・プラスでは「みちくさ」で知りえた楽しいコアな情報を旅のカタチにして、皆さまの旅企画をお手伝いする会社。幹事のような方がおられない団体や、ふだんできない濃厚な旅をしたい方、東京から九州に遊びにきたい方で詳細が分からないが九州らしい旅をしたい方、子どもや孫に山学校をしてもらいたい方、地元の人でもっと地元を知りたい方、どうかコンタクトして下さい!
すでに用意している旅もあり、一部は「みちくさ」にも掲載している。オリジナルな旅企画も行う会社で、エコツーリズムカンパニーを名乗っており、九州の暮らしの隅々までご案内できるので、気軽にコンタクトして欲しい。コンタクトのみならば、ただいま無料キャンペーン中。
実際の企画料は1,000円~(みちくさ倶楽部会員は無料)。更に希望者には手配まで行うことができる(この場合は、手配料と実費が必要)。視察旅行の同行案内もお受けでき、英語対応も可能である。「みちくさ」は地域交流コーディネーター。取材陣が企画、案内する「暮らしの中の旅」を楽しんで欲しい! 窓口は、(株)アイロード宮崎支店(話番号0985-23-3443)
- 愛で人と人、地域と地域を結ぶ(株)アイロード代表
- 地域交流誌「みちくさ」編集長