4月中旬、霧島山系にある硫黄山の噴火によって、環霧島一帯は産業や暮らしに大きな支障をきたした。その中でも大きな苦しみは、長江川の水が白濁し水質が悪化したことである。この水系の支流は、川内川と合流し、湧水、伊佐といった穀倉地帯に良質の水を供給している。
田植え時期を前にして降ってわいた災難で、生産農家、JA、自治体など関係機関は緊急対策を協議し、米作から代替作物への転作という苦渋の決断を迫られた。自然災害とはいえ農家にとっては大きな痛手で、戸惑いと不安があるものの、災難に打ち克とうと必死に努力している。また、これまで長い歳月をかけて築き上げてきたブランドに対する信頼が揺らぐ心配もある。
そこで、被災した水系の地域は、水の取り込み方によって安全の可能性があっても、疑わしい土地では、一切、今年は田植えを諦めることで、風評被害を鎮めることにした。でも、私たちは信じたい。黄金の稲穂が、来年は川内川流域全体の田んぼにたわわに実ることを・・・。米づくりにひたむきに取り組んできた農家の人たちに、明るい笑顔がもどることを。
「みちくさ」は微力ながら、えびの、伊佐地区及び川内川流域のお役に立つ支援に、よりいっそう力を注いで参りたい。
「みちくさ」の関連会社である(株)アイロード・プラスは、昨年、本社をえびの市に置いた。現在、旅行業のほか、人材派遣事業などをスタートしたばかり。特に道の駅えびのには、指定管理を受けさせていただいている「アウトドアステーションえびの」があり、アウトドアインフォメーションに力を入れていく予定である。
旅行企画も考え、地域の自然と暮らしを学ぶ。アウトドアステーションえびののプレオープンは5月6日、グランオープンはつい先日、5月25日であった。その際に抽選会を行った。さっそく地元の方たちから、たくさんのご協賛を賜り、感動した。
- 愛で人と人、地域と地域を結ぶ(株)アイロード代表
- 地域交流誌「みちくさ」編集長